<1215>

 鈍い光が、前景を満たしているから、、

 ほとんど、それも、

 知られずに 滑り込む、、

 あの全体に暖かい心地するようなトコで、

 僅かに身体を振っている、

 自己が存在かどうかを丁寧に確かめテイル、

 のが、

 陽にぼんやりと映っているようなここちスル・・・、

 

 長い遊びのなかに、そうして、

 ひとつの呼吸が緊張していると、

 タカイオトガイクラモノビツヅケテ、、

 振舞いは鈍化している、

 (カト思ウト)、

 振舞いは見事に際立ってくる、

 はっきりと、しかし、はっきりと、

 踊りは間違えようのない印を、

 それが、陽のなかに重なって、

 ぼんやりとした形をトッテイル・・・、

 

 そのままおもむろに投げ出された一歩が、

 (ワタシハキンチョウシテイル)

 ぼやけた輪郭を踏んで、

 さんずる、サンズル、散ずる、音が、

 長い遊びのなかで、

 存在が、存在を、丁寧に見たあと、

 次の踏み足のなかでは、

 綺麗に散じてイタ、

 こんなに、歓びに溢れる道のそばで、

 全く、前後左右の感慨も無言を貫いて、

 ヨロコビニオンセイガツカナイ、

 そんなことで久しく揺れ続けている、、

 

 短い毒かしら、

 知らないけれど、

 それを一番丁寧な明かりで通す、

 一番に、真っすぐにサシテスギルノではなく、

 何か、

 ぐしゃっトシタものを踏んだような、

 それで、幾方へも散じてゆきますケレドモ、

 その空気は案外悪くないようです、

 顔が綻ぶのは見えないけれども、、

 行き交うものの波の全体が、

 無口で、

 それは一歩、また一歩と足されるたびに、

 熱が、 うんと上がってくるものらしい、

 それで、後から私が出てきて、

 ひとつ、ひとつ、まだふつふつ音を立てているものを、

 舐めますわね、

 試ミニ口に含んでイマス、

 と、

 いくらもぼやけてくる、

 身体がある緊張を持って膨らんでくる、

 なんとなします、

 そのまま前方を見つめていて、

 動いたその隙間から声の全体を覗かせていました・・・

<1214>

 ハテ、そのたくましい印象から、

 あなたが出てきた、

 そうだったろうと思う、が、

 して、どういうつもりだっただろう、、

 ソレハ、全く無目的で、

 軽やかに、

 栓が、ポンッ(ポンッ!)とはねる音をさしたような、

 そんな身振りだったけれども、

 これはそのまま流れるような時間に、どこかで指を染めたのかもしれない、

 

 呼吸で、跡をつけてみてイタ、、ノダ、、

 が、

 そのマアクにふっとツラマエラレタ(ホウ・・・)、

 トシテ、

 誰かが全速力であらはれるのを感じていたんだ、

 どうした訳だろう、

 どこかにテエマを持っていて、

 それが、ぼんやりと流れ続けているようだ、が、

 いつ頃この意識は生まれたろう、

 いつ頃このかおりは、、

 

 私の中にスッ(・・・)と手を伸ばすのが見えて、、

 この、長い線の上、ニイテ、

 端の端の方まで届ク、仰天を披露したかもしれないという意識が、

 身に溢れている(ミニアフレテイルニチガイハナイノダカラ・・・)。

 からだ、ぼんやり、

 線の上に浮かんでいて、

 なんと声をシタラヨイのかが分からないけれども、

 ボオォォォ・・・ン・・・、(・・・)、

 ト、

 続けざまにいくつもの輪(ワ)を作ってひろがる行為をシテイタ・・・、

 

 タイガイノ揺れはこのなかにおさめる、

 それは何だか、

 集中しているんだろうか、集中するのをやめてしまったんだろうか分からないけれど、

 その、奥の作用で、

 なんでも入っていて、

 ただふらふら、ふらふらト、

 輝く、

 ここノ空気は何か違うものを混ぜてきていたらしいのです・・・

 それで、吸われて、

 一瞬カン、出自を忘れて、

 どろどろになってイルケレドモ、

 どうだろう、

 輝ケル跳躍、 輝キカナ優雅な、

 これをヒトトキと呼んでもよいのでしょうか、

 そのような言葉を付してみてもよいのでしょうか、

 実際が、

 そこへ忘れたように寄り、

 また、もう一度朝を迎えたような表情で、

 サッ、、といるのですから、

 全身に振り、カカッテイるのですから・・・

<1213>

 耽溺を始めているということだろか?

 長く長い時間にひとり通い始めているということかしら?

 騒がしく、立ち上がってくる、

 迎えてくる、

 煙らしくなってくる、

 ひとひとりの語りが一枚の紙切れに乗っかってきているということかしら、、

 

 ごく頼りない夢を見ていたあとで、

 時間は変わり、

 全ては交わされていた、

 ひとひとりの真ん中に関係し、

 こわくなって震えていた、

 

 ワタシハカギリノナイニオイヲカイデイタ・・・、

 不思議なホの運びを ここに示していた・・・

 どうやってワタロウカシラ、、

 全ては この一粒が知っていることと、

 やはり、静かに黙っていること、

 耽溺が始まったのかしら、

 自分にしか かかわれないものの方角を、あの頼りない頭を向けて、

 音楽は聞こえているのかしら?

 計算は、

 混ぜ合わされたあとで何か落ち着くもののそばに寄りたい・・・

 

 アナタが休息を目指す、

 あなたは一服している、

 当然に違いないから、瞳に違いないから、

 ある、身体が次々にほどけてゆくリズムを聞き取り、

 日々を聞き取り、

 抵抗して震えているから、

 とても長い道のりのように見えてイルケレドモ・・・

 すぐそこにあるだろうから、

 ただ、黙って、耽溺、耽溺、

 オカシクナリヨウガナイトコロ、

 言葉は妥協点か?

 ソウデハナイダロ?

 

 全く消散シタ地点から、

 散じたものの晴れやかさから、

 この耽溺を眺めてみると、

 どうだろう、

 懐かしいと思ってくれていたとスレバ・・・、

 ワタシハ今せっせと懐かしさを作っていることになるのか?

 ソウデハナイノカ?

 そうして 平たい身振りをちゃんとここへ携えてみせている、

 ト、

 自信を持っているのは愚かだろうか、

 電熱のそばにいるのだろうか、

 

 ひとりの仕方という限りにオイテ、

 その、狭い領域内において、

 全世界なのだから、

 私はそこにあるただの一歩を、

 あるいは一生、二生、三生より大きいと考えている、

 サテ(サテ、サテ)

 次々に逸し、流れてゆくということが分かり出したら、

 ひとつの指示を誰ぞに託し、

 日毎ワタシニ与えてもらうことにしようかしら、

<1212>

 それが、長い轟音となって、

 地面を湿していましたから(ドウニモ)

 続けざまに投げ出されざるを得ない、と、

 思います、

 その、長い響きのなか、揺れのなかにいて、

 そっと、呼吸を分け与えている、 

 誰かが その興味のおもむくままに吸い込んで、

 何の変化も見せないようでありながら、

 それで全く知らない他人へ変貌してしまうようなこと、

 ソレカラヒトツノセンニノッカリ・・・、

 どこへも見えなくなること、

 あれは企図ではあり得なかった、

 ただ身体の自然な起き伏しがそうさせたのだとぼんやり思えるようです。

 

 どうにも、

 ここの冷たい空気を知りますと、

 身体から長い音が続けざまに出でてゆくような気がする、

 ドウシテカワカラナイケレドモ、

 この、微細な震えに捉えられて、

 私は歩を出すような気がする、

 明日には身体の振りをしだすだろう、というような、

 予感と、

 全くただ黙って晴れているあの空間の、

 なんだろう恥じらいでもない、

 不思議さをその真っすぐな線たちで見事に覆い隠しているような、

 ナンデショウネ・・・、

 どうして こう 奥の方までかっとヒライテ、

 そのまま なんのきなしにあらはれて、

 後はただぼおっと その場を譲っているのでしょうか、

 

 なんですよ、

 ソノカタマリノナカニ ホドケテミセ、

 全く明かすものとてない、

 全く中を焼いてしまって、、

 あとにただがらんとした全存在がひらいているだけのものを、

 どうして陽のなかにのばし、、

 身体をさすり、、

 時々は朗らかに歌ってみせるのでしょう?

 あれは誰ですか、

 いったい 幾つ 数えて、

 いったい 幾つ こぼれテイル・・・

 

 これが、

 私の知っているものと、微妙に異なるはずなのに、

 ホントウニ チガッテシマッテイルノニ、

 何も違いを感じさせない、

 時々はやや、知らない人のように見えることもあって、

 こんな、

 知られずに、

 隠れてしまえるようなものの、前で、

 ヒトツハ、

 ころころとネヲ立てて転がるものだということ、

 がらんどうの小さな響きが、

 今朝になっても聞こえているということですから・・・

<1211>

 ある限られた空間に、

 映像が、

 長い発話をなす、

 

 イッポンノフルエテイルセンノタメニ、

 ワタシハヒトリデカタルノダヨ・・・

 と、

 長く、長く、静かに、

 また、それだけを言うと、

 ふっと消え、

 暗い画面には頼りなく、ひとにぎりで壊れてしまいそうな人物が立っていました、

 

 この人物は何をなしてゆくでしょう、、

 軽い、軽い身体なぞを、こんなふうに携えて、

 壊れずにいるときに、壊れずにゆくでしょう、

 あんなに新しい日に溶けていく仕方が、自然で、

 感慨もなくて、

 折れている線を見つめると、

 たちまちその姿を尋常にみにつけてゆくのでした、

 

 ソンナコトデワタシハイマモ、

 コノカツドウノユキキヲテイネイナ、カンガイノナイマナザシデ、

 ナガメテイルヨ、

 と、

 おそらくそうだろうと思う、

 赤く照らされるなかを一時(イットキ)も揺れないでゆくようだから、

 おそらくそんなところだと思う、と、私は言いました。

 陽はわたしの正面をマトモに照らしていたのです、、

 水の流れる音を順番に順番にききながら、

 ある、眠りがかった時間を 引っ張り出し、

 それを頼りにするでなく、

 ただ真っすぐに射込むもののなかにイテみたのです。

 

 存外この、隙間を惜しむものものが、

 ただ すんなりと きかれているような心地がしました、

 活動でもないもの、

 どこからともなく、それは余りとして、なんとなく漏れ出でてゆくものが、

 丁寧にきかれているような心地がしたものでした、

 私はこんな日のなかにいるのだな、と、新しく思ったりもするのですが、それでも足並みは変わらずにいるのですから、

 ふっと可笑しくなり、

 そして、これは身体はと言えば、なんとも魅惑的な、かあいらしいところがあるじゃないか、

 と言ってみたりするのです、

 その方は誰もきいちゃせんと思いました。

 

 ソウシテアナタノトオッタミチニ、

 ツブニナッテコボレテ・・・

 あとになってそれを足の裏で順繰り順繰りひらってゆくと、

 ポ、ポ、ポ、、

 と、

 軽やかにハズムイキが 聞こえてくるのでした、、

<1210>

 ちりちりと 燃えやがっている、

 ちりちりと、 これだけ素直に、

 そうして、華美、華美、

 華美、 はためく、

 目の前で穏当に揺れていやがる、、

 

 先頭をゆくあのものの表情を見ろよ、

 どうだろう、

 全く無心で光っているじゃないか、

 あたしがほ、ほ、と掛くる言葉も、

 ちょっと聞こえないようじゃないか、、

 歌が聞こえるよ、

 尋常それ、揺れてけ揺れてけ、

 あたしの頬に尋常それ、橙の色をつけてけ、

 照らせ、

 流れろ、

 

 挨拶が済んで、

 行進止むことなく、、

 私の中に音(ね)を立てている・・・

 まるで ごう、ごう、ばら、

 ごう、ばら、

 ばら、ごうと歌うよ、

 歌うよ、

 あくまで列の中にいやがる、、

 あんなにすざまじいオトヲタテテ、まるで表情を持たないのじゃないか、

 無心じゃないか、

 そうらどうした、

 流れよ、流れよ、流れよィテ・・・

 

 みぃ かっ、、とヒライテ・・・、 よう確かめなさいよ、

 あんたがあそこで揺れていたと、

 本当に揺れていたとするのはなんだ、

 それは何の心も持たないものの姿、

 色の強さじゃないか?

 すざまじい瞳の姿じゃないか、

 

 やあれ行進よう行進よう、

 お前さんは正気の姿か?

 尋常の日はどこに住んでいる?

 私が橙の色をつけてもらわないでもよい日、

 そういうときに、

 お前さんには会っているのかナ?

 誰が誰で、

 ここに見えない、新しい日を出したのだろ、

 ひっくり返るよ、

 私はどうしても人間らしいから、、

 あなたの言葉をきくと、

 もうそっくり、ひっくり返るけれども、、

 あんまり香ばしく燃え、光っていて、、

 照って、

 真っすぐにすうっと道が通る有り様を今静かに見たよ、

 コワクナッタ・・・

 あんなして先頭で踊っているのかい?

 どういう表情だろう・・・

<1209>

 確かに含んでいる・・・。

 これは、まず、時間をかける。

 時間を遠くまで垂らし、

 たら、たらとかかる、、

 その皮膚の、

 なかで、

 私は、ハ、・・・と、僅かに回転する、

 一体どこから流れてきた、、

 あなたは一体どの時間から流れてきたんだ、

 どこから・・・、

 

 そうやって、丹念に彫り込んでいるところえ、

 時間や、記憶が、

 仕草仕方に見惚れながら流れてくる、

 この作業で、

 繰り返し、繰り返ししているうちに、

 輪郭が、

 墨の色が、、

 だんだんに濃くなるもので、

 私も、

 こんな見え方をしてくるのだと、ハ、ひとつも思っていないところ、

 

 どうやらこの静かな沸き立ちを誰にも見られていないらしい、

 見られたところで、どこの、何か、全然、分からないので、

 誰が、

 訪ねても、

 そこが静かな部屋であること以外に別に、

 振舞いがない、

 ただほうけた姿が がらんとそこに垂れているだけである。

 ただ意外な表情をして ものを口につけているだけである。

 

 お前さんが、

 そうしてテンポよく、

 空気のそばで ひとつの型を披露している、

 そのそばでほうけてみたい、

 全く目をカッピライテ、、 全く目を、

 ひとつの時間が思わずびりびりと音を立ててしまうような鋭さ、当たり前の真剣さで、

 それを剥いたら、

 どんなにか ここの微細なものの一切は歓んでいることだろう、

 (ソウゾウシタコトガアリマスカ・・・)

 

 順序よく、

 ものがいれかわりいれかわりし、

 ひとつのかたちを続いているところ、

 鐘の音(ね)のひろがりを振舞いにかえてみせたらきっとこうなっているし、

 最初に小さく含んでみせたところも、

 おそろしく長くかかり続けていることも、

 極度に興奮をあらはした一瞬が、そのままはりついてしまっただろうことも、

 まだ全てに響いている。

 しかしそれがどこからきこえてくるのか分からず、

 努めて遠くの方をうかがうだけである、