<720>「戸惑いにも数がいる」

 堂々とひらくその内側から段々とあらわれ出、交代、話など合わなくとも、繋ぎ合わせた、が、一番見えやすいところで愉快、その他の舞台、転げ回るようにして、くれ、かなり激しい・・・。

 だけでない、いつもの意図を出ない、と、悲しいらしいし、うれしさとそこの欠片あたまわずかながらふるえたい。同時に、うしろ側、なぐさめて、隠れたら、まだある、どこであろ、とも、深く掘った挨拶、適当に染みるところまで染みてゆけ。

 交換に盛り上がって、揃わなくなりそう、だの、何を言っているのだか、私が合わせる、どうりで私に合ってくると、特に、名付けようのない鮮やかな色。大層な運動に囲まれて、激しい流れで創られて、戸惑いにも数がいる。

<719>「身体の安全な油断」

 おいそれと、止まるまで待つ。普通のなかで晴れる。途中でやたらに声を出し、どうなるかまで覗く。特に意識、これからは意識して、のぞかれるとなると、意図的に笑う。どうしたもこうしたもまた道沿いで、訊かれることもあっていざ知らずと振向く。緊張に、関係性を含めて、いまだ何か探っているようだ。

 さわりほどでもないさわりが、邪魔というほどでもない邪魔を、しかけていると、

「これは身体の無視か」

「これは身体に対する関心か」

というふたつの問い。またありそうもなく愉快に持ち上がる。と、どう見たらいい、つまり、良くて良くないというこの重なり合いを、ふざけてどう見たらいいのだという話、がところどころから集まる。当然静かになる、だけのタイミングもある。しかしその質問のなかにはどなたも含まれていないのではないかという疑いがかなりの数こぼれてくる。急に後ろ向きになるほど、勢いはバラバラだ。ひとつ声をかける、油断のなくなるよう願うのでなく、油断していても物事が大丈夫なように仕組まれることを願い、事実そのように動くことを心掛ける。

「ふざけちゃいけないのじゃないか」

という一連の音は、実は最初の頃から鳴っている。あちらで大きくなったのか、こちらが無理に聴きにいこうとしているのかそれは分からない。

<718>「見たな、なんだ、くせに」

 垂れるか、しら・・・。片端から、した、ら、わた、しの、全てで、新しい。

 混ぜるか、しら・・・。内側から、呼ぶ、なら、きお、くの、彼方で、かぐわしい。

  くせに

 いつもの揺れが、たまたま鈍く、低く響いて、ゆうとおりの、外側で小さく振れるなら、景色のせい、ほども、なにも、なく、なる。

  期待は健康的に薄くなる

 誰がそびれたか。それが、し、そびれた人の表情か。

「明けるまで映せよ」

 遠い・・・。人が、物に挟まって、幾度も浮かびたち、捉えたことは、遠い。一度話に出た場所の、純粋な遠さ。疑わない近さ。

  かけらに声をかけた。

「果てしない?」

そう、かけらに声をかけたから。ただ集まってちゃいかんのです。どうりで物事を動かそうとだけ考えて、またその通りに動く。近頃、明確な不具合が見当たらなくなって、全てが細かい(呼吸を除いて)。全てが細かくなっているいや呼吸を除いて。

  見たな

 なりに、出来るだけのなりと、なにとはなしの、なにくわない。

<717>「あんまり私が軽いので」

 「そうですね・・・」

 簡単だの、難しいだの、を言ってしまうことは出来なかった。日常は、誰にとっても困難として映るのだろうか。実際に起こったのではなく、こんなことが起こってしまったら、という考えにどんどんと追い込まれてゆく。笑い話ではない。つまり、それだけ内側は確かだと、いう訳で、目に見える変化はなく、しかも現実と変わらないもの、なのだ。

 「そうですね・・・」

 具体的な歩みが、一歩が、何のさわりもない。しかし、こんなにも困難のないことで、笑っている、ということは、確かに困難だと知らせるあれこれがあったということ。そんなものは現実を変えないと言う。そこで私は、そんなものは現実と変わらないと言うはずだ。

 同じ瞬間が、気分によって可能になったり不可能になったり、そんなことはおかしいと言う。そんなことは普通だと言って、なるたけ軽くなる方法を探してみる。すると、私があんまりにも軽いので、とまどっている。

<716>「振り返ってひとつばらけた」

 なにからなにまで、気温のなかで上下している。突然歩く。合図なとそれ、互いが互いに、大事にしている分を聴く、部分を聴く、と、あらかたの予定を越え去って、意図がどこまでもこんがらがってゆく。結ぶなりしたことが大きく目の前で口を開いていて、このままふんわり落ちてゆくのと、たしかに歩いてゆくのとで差が、見当たらないのじゃないかと、これはひとりで考えている。なに、ふたりで考えないのじゃない、ふたりで考えるというのは無理だから、そんなことを言われても分からないからだ。

  分からないと言っている

 たしかに投げて、感触があった。それは違うなどといって起き上がっておきながら、おののき驚いていた。不思議さは探されない。しかし、さかのぼってみると全てはあり得ないことから出来ているように思えた(あり得ないことでも出来るのだ)。満足を覚えないのは不満なのでなくて、過ぎたことは全て不可思議なのだからだった。たれか言葉を合わせた。振り返ってのちひとつはばらけた。

<715>「揃えよう」

 話吹く、苦しく、交わされることといえば、

「お揃いにしよう」

だけで。フリもなく、意地もなく、横を向いて。

  お揃いって・・・

 例えば、くたびれても、決してしゃがみ込まないでいる。沈んでいくまま席のまま、飛び上がらなかったりする。飛んでるさなかによぎらして、不安げに降りてきたりする。

  きいていいことなら、なんでも

 よくて、沿っている。確かめさせるのは、片側。とっておくのだけはよして、明日には新しい、と呼ぶから、とっておかないで。

 勢いでいただいたものの、考えて、ひと巡り走らすだけでもう合わず、たれか落ち着いた表情とともにそこへおくれ。遅さらしく、ここいらで映えている。誰うつるのか分からぬに、映えている。

<714>「不機嫌から二重」

 きたい、うきあがれごと、となりの気配。ひたいで混ぜたい。またぐらのねばり、乾かしを追う、と、声、がさついている・・・。適当に声、おののかされている。ふたりで、それも、同じことを伝えると、ふるう、いくらも数で、ふるわさば通して。

 誰彼にまたがり企みも見事にたたみ込まれるとみどり、複数でみどり、とすると、一様に静かなかがやき。あたまなでられるなかでなま新しさ、不都合、訊けばいつも、子どもじみていて、お互いが的を、お互いが何故を。

 増やし甲斐、からかいに、いつまでも応えて。浮かびに、耐え難い重さで、いつまでも混ざれて。誰がはらい、誰が感覚を、そこの先まで繋ぐのか。じれたい、いつもじれたりしたいので、うなりかたと、華々しい。不機嫌な数え、不機嫌に、二重の答え。特徴から、離れていて気分を。