<607>

身体、角度、脅かされて適度だ。どのように襲うとも、静かで、ゆったりで、発言の隙間があれば良い。徐々に徐々に、その主張が影薄く、寝ているうちの出来事でもこれが一番さ、という目覚めを求めていたらあなたがそこに居た。お手本となれよその水の流れ。…

<606>

もう思い出せないもの。結局、私と関係があるようには見えなかったもの。ひとつ、歩んでいくその音を聴かせてくれないか。誰笑う訳でもないが、苛立たしい、疑わしい、混乱もまた、予定通りに投げてくれるならば良い。 これは屹立、しかし勇気ではない。これ…

<605>

全体でないからこそ、この一区画の代表として、何かを述べているし、何か怒ってみたりもしているのだろう。一区画以上のものではない。しかしその一区画が、全体だとしたら。ほとんど全体と違わないものだとしたら。あくまでも全体を、志向するものであった…

<604>

「怒ってるだろ、関係なくても怒ってるだろ。あれは何故関係のないものにイライラするのかという、自分の気持ちを処理しにゃならんだろ。あれは自分の処理だろうに。」 「いやね。自分ひとりでってことにしないで、自分のイライラは周りとも関係があるって、…

<603>

こんなもの、どう変わっていったらいいと、言うのだろうかと思っていると、気がついたら全く違うものになってしまっていたり、するのだいやしかし、自分で動かすまでもない名前、という錯覚を持っていき置いとくと、非常な勢いで裏切られ続けていくからどう…

<602>

可愛げがなくて苦しい立場になっている人、可愛げがあってそのことにより様々の恩恵を受けている人、それらは人の自然だ。生のままで、美しい。一番汚い、醜くて見ていらんないのは、 「可愛げがないんじゃあねえ・・・」 「せめて可愛げを身につけなくちゃ…

<601>

放られて、心地良い。順番に、現れて抱いて。ここもここも道で良いから。その代わり、足元は熱かった。訴えたくないことまでも、一切が、放り出してくれたから。なんだなんだ、頭ではただ、一度の喜びと白ける折が。珍しい湧き立ちと投げやりなひとこえが。…

<600>

各々が主張やら主張にならないものなどを発していて、結果的にそこから全体の印象などを得なければらならない。いや、勝手に得てしまっていると話した方がいいかもしれない。つまり、判断を次々に裏切っていっている訳ではない。ならば、これは何なのか。 「…

<599>

膨大な場所、あらゆる広さで、そのどこにも私がいないということが分かり、「私」ということは違和感だということ。結局そのなかに入って、しばらく座っていれば、きっとその一部になるのだろうか? さあ・・・。くっきりと浮き出ているだろう、くっきりと浮…

<598>

だってさあ、抱いてやらねばならないんでさあ。少しだってどうぞまた、ないがしろにされたってそりゃあ、このなかに含んで舐めて広がってやっていかなきゃあ、それはならんでしょうに。音もまた伝っているよ。ひどくひどくなんでもないと装いながら。このま…

<597>

ここには空白があった。しかし怒ってはいなかった。ここには計画もあった。しかしひたすら呼ばれていたのだ。ここには長いこと待たされる人があった。しかしこうした。 おおい、おい。おおい、おい。私は、怒らなかったじゃないか(それが重要だ)。私は、何…

<596>

綻びる、いやいや、束の間の休み。試みる、あはあは、膨大な一歩、また一歩。当ててみる、なかなか、難しい展開とその順番に。まろび出る、どうやら、緊張しいしい用意がなされるそこの場所。溶けてみる、まだまだ、優しさの、あなたの傾きが必要だから。 私…

<595>

何か頼んでいるのか、不思議な人だ。関心は関心でぶちこわれてゆく。返事をもらっても、特に反応しなくなっている。 「あれ、転がされるでもないと思いますか? あなたならどうです?」 訳、訳、この話を聞いてくれ。話していると方向がズレてズレてしょうが…

<594>

日々の掛け声がどうということもなく上を見て下を見て、ひとりだに帰ること能わず。誰彼が、訊ねる間もなく意識が沸騰して、もじゃもじゃ、もじゃもじゃと、これは渡り合いおそろしいこれはただの渡り合いになる。何度も何度もねじり上げられてさぞや不愉快…

<593>

一度や二度ではないって、大胆なことを言うではないか。大体が、放り出されたそばから瞳を柔軟に捉えて、べちょっとそのままになる。ひとっつも思い出と呼んで差支えないのだから。 「ちぇっ。本当のことを丁寧に説明すればいいと思ってやがる」 飴玉は苦み…

<592>

裂けているのだから見るでしょう? 裂けているんですよ、あなた。誰が見たって同じことなのかもしれないけれど、ちょっと奥へ向かえばこうなのだと教えられたような・・・。 「ちょっと、ちょっと。あなたの中身はそんなんじゃありませんよ」 え・・・。あ、…

<591>

やさしい目。長々と見られながらこの間回転と、その方法。特別この待ち合わせを、唐突に用意した訳でもない。だが、訪ねる人は皆、用件が急に生まれてしまったかのような顔をして、こちらをうかがいながら足早に過ぎ去ってゆく。 あれ、これは、あなたが閉じ…

<590>

なるほど得意な速さでそここの頑丈さを欺こうとするその意思が、意思と再び約束されたひとときの空白が現れてくる。何度ぼんやり思って何度ぼんやり思ったところでここから何が分かってくるのだろうと思ったことだろうか。ただそのままであるということに意…

<589>

いつもと違って静かな音だった。どうしたのだろう。止まって考えないでもないが、やはり親しい事と、どうしようもなくバラバラになる事がセットだと言うのだ。 「そんなはずはないでしょう。もう一度よく確認してもらえませんか」 何を確認したらいいのかが…

<588>

そこここが、謎めいて見えるというがそれは君が承知したからではないのか。徐々に覆いとその量と、懸命な交代とが丁寧に笑みを作っていくぞ、いいか。悪いかそうでないかと問題を充分に広げて見てあたま。こんがらがればそれだけ普通の一連をちょくちょく驚…

<587>

気をつけていればまた、内緒を用意されかねない。お前が触れたものがここでまた、ヌブとまた、落着いていかれるのだという大号令をかけている。自在、自在らしい、自在らしくあるもの。 「これがあればね、何でも出来るんだよ」 「そうなのね。しかし、それ…

<586>

この場所にもし視線がひとつないとすると。そんなことは当たり前のことだがもしないとするとどうなのだろうか。それでもつのか、もたないのかなどという余計な考えを早急に取り去って何故か私は緊張している。多分、緊張自体を望んだ訳ではないのだが。 何が…

<585>

いやですよあなた、かきまぜられるだけかきまぜられているのですから。この大音量は私のどこを回って、何を使って上ってきたのでしょう。真新しい驚きのそれである、ということで、徐々にひとりになります。いや、徐々にではないかもしれなく、ひとりの風景…

<584>

あれかな、身体かな。どんなでもあれ呼吸と呼吸。充分にあたたまってきたものだから溶けていくのだろ。まとめて浴びたいや。何故だろうね関係あるのかな治ってみたりやめてみたり。元気だね、元気でなくて、続けているのだけ。合点だけカタカタこのままだと…

<583>

私がこの間だけ、全体的に眺める。軽くて、風景は遠くて、悠長なだけ、ぽこぽこ喋って、ふたつの会話だけ、地べたから浮いて、訪ねて、訪ねて、見たことのある間合いがあっという間にここへ戻る。やあやあ、なぜなぜ? あたらしくされるもの、そのされた分だ…

<582>

ひとつのものといつもいるのよ。つまみあげるだけつまみあげて、ひとつのものと、いつも。通りを目一杯に渡り、なかなか現れないだけと割り切って、退屈なら二度三度とまた鮮やかに巡って、部分という部分を起こして、また太くなり、きっといつもそこで当た…

<581>

一昨日その眠たさと噛み合い始めた場所から、飛び飛びの記憶を頼りに全体像を結んでゆく。訪ねる方法はそれしかない。そういえばただゆっくりと歩いている時間はどこかに放っておかれ、いつどこで出会ったのかふたり、視界を鮮やかに飾るふたり、このまま、…

<580>

「あなたが言ったことに対して、私は何の反論もありませんし、言いません。恨みも怒りもありません。が、あなたは、私に何かを言ったということ、自分の立場を棚に上げて何かを喋ってしまったということを、いつまでも憶えていてください。自分がどれほどの…

<579>

どこで聞き、どうして訪ねたのかを今、問われていることが分かるのだが、それは私が答えることではない、という顔をいつまでもしていると、困惑の色が浮かぶ、瞳に映る、こちらへも移って移ってまた移り、さて誰が話し出したらいいのか、また、そのとき何を…

<578>

重ねているのか、何が? 和やかな笑いが何の出来事にも関係なくこぼれ出して慎重に慎重を重ねた先へポトリと落ちる。ポトリ、ポトリ。何でもかでも舐めてゆけ。舐めるとき舐めざるもの、ここにはあらず。あらあら私が案内しましょうか? いやな言葉だと思っ…