花の群がりに、ひとつの美しい種が見留められる。 「あれを摘んで、私のもとへ置いておいたらどんなに良いだろうか」 と摘まんだその瞬間、花がまとっていた美しさが、ぱらぱらと剥がれ落ちていく。 驚いて、元あった場所へスッと手を近づけ、花を紛れ込まし…
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