2019-03-02から1日間の記事一覧

<866>「誰かが始まりと言い出したとき」

線はおそらく、冷たい言い訳を呑み込んだ。そこで香り(部分的萌芽)が、時間の威力をそらしてゆく。 線は、分けられないものの名前になっていた。微笑みのなかに動揺が、いや、動揺のなかには微笑みが含まれている。 行方は示されず、ただその場へ置かれ、…