2019-03-10から1日間の記事一覧

<874>「真白な香のそばに」

不分明な、文字のそばで泣いている。 訳(わけ)を告げない、意図の不明な速さのなかで、あるいは語りかけの間合い、小さな溜め息が、私のすぐそばを過(ヨ)ぎる。 華麗に、鈴の、振れている・・・その、無音の表情に、四角く打たれている人(ひと)、また…