2019-03-22から1日間の記事一覧

<890>「それは言の中心」

うれしい光のさきに、私はひとりで手を振っていた。 踏みしめて、今再びの色(イロ)を嗅ぐ。私の名前は風に揺れていた。 一歩の音(おと)に気づかない しかし私は一歩以外ではあり得ないから、その静かな音(おと)の、おそらくは惑いの伴走者になる。 目…