<2880>「『PERFECT BLUE』」

シアタス調布にて。 eiga.com これで今敏監督の劇場映画はとりあえず全部見れたのかしら。 この作品はう~ん、なんと形容したらいいのか。笑 『千年女優』を先に見ていたので、 「ああ、『千年女優』は随分複雑に、現在と映画内映画と回想と妄想とを混ぜ合わ…

<2879>「幸福論、イメージ、物語」

これが私の幸福論、というものに、 少し違和感があるのは、 私がそこから遠いからではなく、、 私も、 そうして歓びがあったとき、 自己の中でそれを価値化すると、 変な方向につまずくのを、 知っているからなのです、、 価値化するとなにかがゆがむ、、 例…

<2878>「液体のはじめ、羽の生誕」

あなたがまだこの液体のはじめ、 あたしが進んで、 なかに進んで、、 ただ一にも二にも、 それを含んでいるとき、、 あなたの目の光が変わり、、 私は記憶を数える、、 あたしはまだ宇宙の端にいて、 ただの時刻を数えるだけ、、 順番に、 回転しながら、、 …

<2877>「からだ蜜の味、天然時、範囲」

最もしずかな場所で、、 ここには、 私とあなたとしかいない、 私が、 現実を、細かく時間で割って、、 ひとつひとつに、 気づいたり、 気がつかなかったりしながら、、 生きていた時間は、 今はどこにもないように見える、 この場所です、、 同じ道を歩き、…

<2876>「しずかな水面時間」

赤い肉の、 何重にも何重にも剥けた先、、 あたしが通る、、 ここはひたすら太く、、 あたしが通っていること、、 それひとつ自体は、 なにが招ぶか、 誰が招ぶか、分からない、、 それでも、 駆けて、駆けて、駆けてゆくと、、 しらずに身体が盛り上がって…

<2875>「人間の仕事が残っている」

まだ、ただのあたしの肌が揺れている、、 あたしにはそれが、 生きている、、 あつい水が流れていた、 そのヒの時刻に戻る、、 まだ、、 ひそかな予感をもち、、 回転して、 水の量が増えて、、 まだあの頃には、 知る由もないことが、 いくつもあったことを…

<2874>「皮膚、これは時間の布」

あたしへ向けて、 しずかに流れてきたもの、 あたしはそれを、 いちどきに全て理解して、 返すことはできない、 しかしながら、、 それら波の意味を探り、 徐々に徐々に、 返していこうとおもう、、 そういう方向性だけは、持ちたいとおもう、、 全てを肯定…

<2873>「からだはながく、あたしはみじかい」

あなたにはあなたの土台、 私には私のうたい、 からだのつくり、、 あたしは管で、 どこまでも垂れる、 どこまでも畳み込める、、 からだはながく、 あたしはみじかい、、 あたしはいのちを蹴り、 いのちは太陽を蹴る、、 太陽は、 生まれた場面を読み、、 …

<2872>「今、私は、奥の方で、眠い」

起きたこと、 持ってきたものが、 全てなしになる訳ではないんだ、 むしろ濃くなる、、 それでも、 付き合いが上手くなる、、 もう長いこと一緒にいると、 私は、 最初のコミュニケーションで素っ気ないのに、 後からはそうでもないのに、 純粋に、驚いてい…

<2871>「私が目覚めるとき」

選択肢が、、 良い方向になら調子に乗る、 悪い方向にならへこます、と、 その二択だったのです、 だから、 陽気な場所でははしゃいでいなければならないと思っていたし、 真面目な場所ならば、 自分をヘコませていなければ、と思っていました、、 でもそれ…

<2870>「本当は規律」

身体が持っている流れが、 徐々に変わるように、 私は、 日の辺りで構えている、、 実際的なことが、 とても身近になってくると、、 ちょっとそこから浮いた、 抽象的で、 空想的なことは、 一瞬私に関係がないかのように、見えてきますね、 でも、 そういう…

<2869>「踊り場で、2024、2025」

あたしがなにか空白の場所に出たようで、 ちょっと方角も、 目的も分からなくなるタイミングが、 必ずあるのですが、 それは踊り場のようなもの、 私はただ、同じ階段にいて、 次の階へ行こうとしています、、 そういえば、 春の、 この雨のとき、、 感じる…

<2868>「現実を掴まえたばかりでも」

ただ遊んでいただけなのに、 気がついたら夜になっている、、 ただ同じことをしてきただけなのに、 気がついたらまったく別の場所へ来ている、、 あの人も、 あの人もあの人も、 帰って、 また消えてしまう、、 私はまた遊ぶ準備をする、、 また同じことをす…

<2867>「現実を捨てることではなく」

まだ生まれたばかりのからだがあるのに、 あなたは、 それを集めて、 喜びに浸り、 ゆっくりと眠りについていた、、 ね、 現実を捨てるということに挫折し、、 あなたは、 現実のなかに、生きることとなった、、 そむいても、そむいても、なお、 受け入れて…

<2866>「無数の皮膚や記憶を通過する光量へ」

はしゃいだり、 ふさいだりするもの、 それらにまたがり、 少し奥で、 ただそれらを見つめる、、 ただ見つめながら、 意地でも進める、、 黙って進める、 そんな存在の核を、、 求めることができるだろうか、、 いいや、 求めずとも、 あたしはそういうもの…

<2865>「各々の層が声をする、生、死、生、」

もしかすると私は目覚めて、、 新しい肺から、、 いくつも空気が流れ込んでくる、、 私は、 その機会のなかの興奮、 機械の沸騰のなかにいる、、 はじまるからだが、、 私が脈を打ち、 透明な線に乗り、 管を見せ、 状況へ向けて、挨拶をする、、 私は身体の…

<2864>「引き受ける」

あなたもまだ知らないうちに、 はっきりとなかに入れ、、 そのかたまりのなかで、 私は上手く混ぜられている、、 どこが最初、 どこが最後、、 あたしは、 あの皮膚にうまく巻かれて、 内語を発しつつあった、、 うまく残せた身体に、 あたしはこれを、 いく…

<2863>「所感」

私は気がついているのか、 気がついていないのか、 迷うまま、、 からだはしずかにあり、、 日々はあり、 水は流れ、 あなたはともにあり、 別の作業をし、、 私は歳を取り、 頭がしずかになる、、 しずかな営みに目を向ける、 外に出ていきたくなる、、 師…

<2862>「糸がかわる、次の身体が準備される」

ひとつの身体のなかに、 まだみたこともなく、、 あなたのかげりと、 関心の中心とが、、 ゆっくりと、 滑るようにして、、 私のお腹のなかへ、入ってきます、、 ああ、 なんだかこれはとてもあたたかいはずで、、 私から、 日々の流れを見ては、、 適度にあ…

<2861>「生まれたはずの場所へ、少しずつ溶けてゆく」

お前は間違いだと思っているのか、 間違いだとされていることに、 身体を合わせているのか、、 模倣していく、 あたしはただの空間になってゆく、、 複数の肌、 複数の眠り、、 あなたは、 溶けることを夢見、 溶けることなどないということを承知して、 こ…

<2860>「幼時‐現在時の血の流れ」

あなたにはまだ知らない水が流れているはずよ、 そう音声は言う、、 あたしあなたのこどものころのことだもの、 なにが、、 ここへ入って、、 しずかに湧いたままでいるの、、 だれ、、 あたしがしずかなのが どうしてか分かる、、 私には分からないな、、 …

<2859>「『新宿単独’24』」

シアターマーキュリー新宿にて。 [明日〜]立川吉笑二ツ目ラストイヤー『新宿単独'24』2月9日(金)19時開演@新宿マルイ本館8F・シアターマーキュリー前売予約2500円(整理番号付き自由席)出演:立川吉笑当日精算のウェブ取り置きは https://t.co/QnOnuLv4A3… …

<2858>「白い顔たちと私」

この奥に、 何かがあるとは思えなくて、、 私は、笑ってごまかしていたな、、 あなたもまだ随分と先にあると思っていた、、 私、 そんなに見ていたの、かな、、 とこぼすあなたが、 しずかに吐く息から、 生まれる時間を、 私は、 懸命に、 ひとつ、ひとつと…

<2857>「からだからはがれて、歓喜がくる」

あたしはなかのみちの、 そのはっきりと印が出ているところへ、、 私を招び、、 いくついくつと数え得ぬ、、 からだのつくりに、、 まだ、 出来たばかりの声を巻いていく、、 出来たばかりのあなただ、 私は指が入っていく、、 ねえいくつ見える、、 これか…

<2856>「『MEMORIES』」

アマプラにて。 www.shochiku.co.jp 「彼女の想いで」「最臭兵器」「大砲の街」のオムニバス。 ・「彼女の想いで」 三作の中では一番好きでしたね。コンセプトが良いというか。 宇宙の片隅に、記憶を保存する機械が浮いてて、現実の人間がその幻想世界のなか…

<2855>「灰性と見つめる水」

はだかになった肌のまわりへ、 まだお前はつく、 お前は生える、、 生えたら生えただけ、 その生まれたままの匂いを発していたらいい、、 この無感に伴う揺れと、 あなたの仕草のなかに、、 私は、 戻ってはいけない場所、 戻りたい場所を見る、、 あたしは…

<2854>「現実の眼をつかみなおす場所」

さわぎのなかのからだへはいって、 わたしを招ぼう、、 わたしからすぐにつながってくるとも、 なにとも言えず、、 わたしはからだになにをつなごう、、 ああ、 あたりまえの水の流れから、 日時が生まれて、 生活が起こって、、 あたしはまだ見たこともない…

<2853>「世界と室を行き来する」

お前が知っている身体には、 この呼吸が入っているのか、、 さあ、 それはどうだか、分からない、、 ただお前の果てに、、 静かに埋もれていく、 ひとつの言葉があるらしい、、 お前は浮かれている訳ではない、 真剣な訳でもない、、 ただここに集まる姿なの…

<2852>「失敗とみとめることから」

私は、 ひとつの大きな失敗を、 失敗と認められず、 いつも、常に、 その影響の下にあったことが分かるまで、 十四年かかりました、 私は、 物分かりの良いようなフリをして、 人を、置き去って、 身軽になったつもりで、 実際は、1人、 いや、おそらくは2…

<2851>「まちがえざるを得なかったふたつの生の」

あたしがすっかり沈黙してしまってから、 ここに漏れることは、すべて、、 また手の中にしまえる、、 ただの、 ひとりの光景だと、 私に知らされるものの、 その底に、 ゆっくりとのびていくのを、、 まだ長い、 長い長い場所で、 ゆっくりと見ています、、 …