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精神にも恒常性維持機能があるような・・・

 「ホメオスタシス」という言葉がありますね。日本語では、「恒常性維持機能」とでも言うのでしょうか。具合が悪くて寒い時に熱が出たり、気温が高くて身体が熱いときには汗をかいたり等々(仕組みが間違ってたらすいません 笑)、日頃の健康体の状態をなんとか維持しようと頑張る機能が人間にはあるようです。もし、この機能がなければ、病気になったときに、病気になりっぱなしになってしまいます。

 ところでこの「ホメオスタシス」は、生体的なことだけではなく、精神的なことについても関係してくるのではないかと思っています(「ホメオスタシス」という言葉は精神の恒常性も、元々含むんだとしたらすいません 笑 それは私の無知です 笑)。

 というのも、何やら精神の方でひとりでに、バランスを取ろうと奮闘している局面に何度か出くわすのです。

 例えば、私が有頂天と言えるほど舞い上がっているとき、この場合は、好きな歌手のライブ直前としましょうか。もう、日頃の嫌なことは全て忘れて、ライブの開始を今か今かと心待ちにしている、いわば楽しさの絶頂とでもいうような状態の私の中から、ポツッと、

「どうせ、気づいたらあっという間に終わっているよ」

「案外、音が大きすぎて、慣れてくるのに時間がかかるよ」

「帰ってから、まだ今日中にやらなければならないことがあるよ」

というような、ネガティブな言葉たちが浮かんでくるのです。ここで私は、

「せっかくライブを楽しみに待っているのに、どうしてそういう余計なことを言うんだ!」

と、自らに憤っていたのですが、後になってよくよく考えてみると、これは単なる嫌がらせだとか、ただのネガティブ思考なのではなく、

「精神のホメオスタシス

だったのだと気づきました。

 つまり、有頂天の状態というのは、良いことづくめのように見えて実はそうではなく、普段より周りが見えなくなっているし、また、ずっと快感が続く状態は案外ストレスにもなりますから、普段の、落ち着いた精神状態というのが一番人間にとって好ましい状態なのです。ですから、そのままの精神状態でいることは生体にとってもあまり良くないことであり、一刻も早く普段の落ち着いた精神状態を取り戻すために、有頂天に向かって、それとは対極のネガティブをぶつけて、精神はひとりでにバランスを取ろうとしているんだと思います。

 そういった意味では、有頂天の只中にネガティブが湧いてくるというのは、暑い時に汗をかくことと一緒なのかもしれません。