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重いのかと思えば軽い 軽いのかと思えば重い

 「そんな難しく考えてないで、‘とりあえず’お付き合いをしてみれば良いじゃない」

と言われることがある。確かに私は、「愛」だとか「交際」だとかが良く分からないが故に、随分と掘って、必要以上に考えすぎている面があることは否定できないけれども、それにしても、

「とりあえず付き合う」

というのは、態度としてどうなのかと思う。それはあまりにも軽すぎないか。「交際」というのはもっと重要で、重みを持つものだと思っていたけれども、存外に、そういうものなのか。でも、「とりあえず」で付き合わされる相手の女性はどうなるだろう。しかし、相手も別にそんなこと考えていないのかもしれない。よく分からない・・・。

 一方で、

『よしそうか、「交際」が、「とりあえず」で次々と発展していって良いものならば、もっと異性と付き合うだとか付き合わないだとかいうことは気にせず、フランクに接すれば良いのか』

 と一人納得していると、今度は逆に、

「軽い」

と言われる。よく分からない・・・。それぐらい軽くて当たり前ではなかったのか。

 ここまで書いてみて、どうやら、

「付き合う」

という態度それ自体が、重くも軽くもない、丁度良いものだと捉えられている節があるのではないかと考える。きっと、内容は伴っていなくとも、

「付き合う」

という形式だけ整っていれば良いのではないだろうか。

 というのは、どんなに好きだと思っていても、その想いが、

「形式として付き合いたい」

という方向に向かわなければ、「軽い」と判定され、いかに、

「とりあえず」

の気持ちであっても、付き合うという形式を取れば、「軽くは無い」という判断が、何の疑問もなく、当たり前に下されているのではないかということだ。

 そうすると、その人が本当に好きかどうかということは、あまり世間の方では重要ではなく、

「付き合う」

という形式を重んじる態度こそ、誠実な態度であるとして有難がられているのであろうか。よく分からない・・・。