生まれてきちゃったもんはしょうがねえ 楽しくやっていきましょう

 普段から私は、

「種の保存なんて残酷だ」

と事あるごとに言っている為、

「ひょっとすると、人間が地球に存在すること自体も良くないことと思っているのかな・・・」

と思われているかもしれませんが、そこに関しては違う考え方を持っています。

 つまり、

「種の保存は残酷だ」

という意識は、およそ自分にだけ向けられたものであり、自己に関係ないところで新しく生まれてきた命、他者が生命を繋いでいることに関しては、特に肯定も否定もする立場にないと思っているので、

「生まれてきちまったもんはしょうがねえ、なんとかお互いに楽しくやっていきましょう」

というような心持、考えを自分以外の他者に対しては持っています。

 それに、当たり前のことですが、

「種の保存は残酷だ」

という意識は、私の個人的な道徳意識、又は美意識ですから、他者が、

「種の保存は素晴らしい」

と考えていたとしても、それを否定する権利は私には無いのです。