感嘆のある場所

 感嘆の多い場所に通っている。感嘆が内にこもって表出しにくい性格なので、そういうところにいると、自身のそれが代弁されたような気がして、随分と癒されたような心持になることがある。

 ただ、感嘆の多さはときに面倒にもなる。いちいちそういった揺れに付き合うことに疲れて、

「内に留めておいてくれよ」

と思うこともしばしばだ。

 なかなか、良い方向だけを享受するという訳にはいかないものだ。が、こういう場が用意されていることに対して、有難さの方をより多く感じているというのが正直なところだ。