やってダメか、良いかのどちらかだけ

 ある分野に対する、批評という仕事を否定するわけではない。むしろ、批評に拠ってその分野が生きてくるということもあるのだから、素晴らしい仕事なんだというように思っているぐらいだ。

 ただ、内臓感覚的に言って、私は、好きな分野に対して批評という立場、姿勢を取ることは嫌だ。出来ない。好きならば、のめり込むか、やるかだ。

 批評という場に身を置いて、

「俺も実際にやっていればあるいは・・・」

という余地を残しながら生きていくことは、私には出来ない。やってダメなのか、良いのかのどちらかでなければ嫌だ。