「何か改善してほしいことはないですか」
と、指導的立場の人が訊ねてくれているのに対し、
「これこれがこうだから、こういうようにお願いしたい」
ということだけを、端的に、冷静に伝えるのではなく、そこに、泣き落としをするかのような形で不平不満を多分に含ませたり、相手に対するあれやこれやの非難を沢山混ぜ込んだりしたのでは、指導的立場の人は、いくら要請された内容に正当性があったとしても、容易には動いてくれなくなるだろうことは明らかだ。
しかも、そういうことをして要請を通りにくくしてしまう人たちにも論理がない訳ではなく、
「相手に不平不満をぶつけたり、非難をした方が要求は通りやすくなるだろう」
という計算の下に動いていたりするから余計にたちが悪い。