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同じ表情

 機能、合理を突き詰めると、最終的には皆、同じ表情になっていく。どこに行っても同じ風景、同じ空気、同じ顔の人々。いきなりポンっと異国に連れ去られようが、次はどこの角を曲がればいいかが分かる世界。

 それがグロテスクであるということは、多分誰にも分かる。ただ、合理を使えば、次第に合理に使われるようになり、主従が交代してしまったあとでは、もうどうしようもない。後はただ、より同じへと進むだけ・・・。

 あっ、いけない。全部が同じになると気づいたところで、はたしてその歩みを止めることは出来るものなのだろうか。どうもこの欲求だけで強く動き続けるように思える。