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スターと息子

 昨日の続きみたいなもので、

「間違ったまま見たい」

の典型、そして、その姿勢が必ずしもおかしいとは言えないものの例と言えば、

「スターと息子の関係における、息子の態度」

だな、ということを思った。

 人気、実力ともに充分のスターを、家庭内における父親的役割の不十分さだけによって低く評価してしまうことには、そのスターから遠い人であればあるほど、違和感を覚えることだろう。

「全体でその人を判断したならば、そんなことはわずかなマイナスにしかならないじゃないか」

と。

 しかし、実の息子にとって、父親的役割の不十分さは些事ではないから、全体で見たとき、いくらスターである父親が爛々と輝いていようが、たとい父親としての欠陥が、全体からみればつまらないぐらいに小さなものであろうが、そこが不十分だったならば、その部分だけを大きくピックアップして、×印をつけたくなる、つまり全体の中の些事を殊更に大きく見るという、

「間違った視点」

を維持したくなるのだ。そしてそれは、矛盾するようだが必ずしも間違った態度だとは言えない。