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 人前に出ている、他人と喋っているときの私には、嘘しかないような気がする。言っていることが事実と符合するか否かは関係なく、全部が嘘っぱちとして漏れ出ているような気がするのだ。彼の態度はあんなに自然なのに。自分がギシギシと動くこと動くこと(彼だって、人前では嘘っぱちかもしれないが)。

 申し訳なかった、安心した、そうして決壊したように涙が流れているときでさえ(本当に熱く流れているのだ)、どこか自分に胡散臭いものを感じ取る。