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空っぽの容器

 自然の循環の一部として生きていた時代、神秘的なものと繋がっていた時代、そういう対象を失った時代・・・。これからはこういう時代だ、いや、こういう時代だ・・・。

 起きて飯を食い、寝るという基本的リズムが変わらないのに、何だか大きな変動が人間全体に起こり続けてきたような感じを抱けるのは、もともとが、昔から今までずーっと、何にもないからではないか。空っぽの容器、何を入れても問題のない・・・。

 何もないのに、淡々と繋いできたことが狂気か。何にもない、じゃいられなかったことが狂気か。今はこうだ、昔はこういう空気の下で・・・と言われても、私が戯れの結果であることには変わりない。きっと、どこの時期に生まれていたってそれはそうなのだろう。今日までがこういう流れで、明日からは流れがこう変わると言ったって、どこへ行くとも分からずに、眠り疲れて起き上がることに、今日と明日でどんな違いがあると言うのだろうか。