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用法

 型は型として使うのであって、それ以上の意味はいらない。枠組み、縁のことを示す場合にはこれで大丈夫だ。しかし、思いを語るときはどうしよう。

 それは額縁だ。額縁が絵そのものになろうとすれば失敗する。それは良いが、失敗するとして、私が使用できるのは額縁だけではないか。絵は在るのだ。だが示せない。

 だから、あくまで絵そのものではないということ、否定の重ね合わせによって絵を暗示させるほかはない。また、縁の組み方によって、朧に絵の姿を示して見せるしか。それは大変な困難を伴うだろう。だが仕方ない。元々形式なのであって中身ではないのだから。しかしもっとも想像力の働くのは、暗くてハッキリとは見えないときである。