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 こういうところに居てはならない。それは明らかだった。だが、それを説明する術がないし、理屈もない。いつまでもいつまでも眠る必要を感じていた。全く嬉しさを伴わない疲れ。ここで日常を送り、すっかり慣れてしまっている存在というものを、まるで想像することが出来なかった。それは、もはや同じものではない。

 誰かが何か気になることを言う訳でもなかった。しかし行列、ぎくしゃくしたはしゃぎ声。妙に浮遊した有様で、不快な興奮を駆り立てられる。

 冷たい空気を通して、冷静に呼吸したかった。その通りになるまで、あまりにもたくさんの疲れを受け取りすぎた。望んでいない形で、長時間の睡眠を得た。