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 お前、分かってるなあ、いいね、分かってるよ、お前って奴あ本当に分かってる。分かるという会場があって、そこに入場していく私。しかしそれは私のイメージだから、私しかいない。分かっている(と思っている)人も、分かっているということもどこか遠くにあって、私とは距離がある。グー。親指がひとつ、視界を圧倒するが、触れない。近づけばいいというような問題、どうだい、土台無理な話さ、ではない、いかが?

 分かるということはひとつところに集まらない。別々なものを掴んでいるということが揺らがない。皮肉だね、本体は揺れている。何を確かめ合った、仮の名? 仮がない、しかし仮に作る、そこに集う、借りが出来た。次の人を待ち受けていたら良いんだよ、グー。お前、分かってるじゃん、分かってるねえ。おいおいこらこら、ダメだよおここに疑問を持っちゃ・・・。