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 いつ決まるのか。流れていく中で、気がついたらいつの間にかその形になっている、というような仕方で決まる。そうすると、掛かっている時間的にはあっという間ではないかもしれないが、視覚的には、目を離した隙にいつの間に!ということになる。

 じっくり考えてみます、考えさせてください、と言うとき、もう決まったことを考えていると思った方がいい。じっくり考えることで何かを決めているのではなく、前述したように、意識しているんだか何だか分からない流れの中で、徐々に徐々に、そしていつの間にか決定は為されている。その出てきた決定に、多少なりとも衝撃を受けている。その衝撃を受け止めるための時間が、じっくり考えている時間だ。じっくり考えて何かを決めるなんて仕方は取っていない。それは動きとしてもぎこちないという気がする。