<217>「じねん時に出た」

 やると後悔するぞ、やらないと後悔するぞ。さて、どっちに動いても全く同じだということが分かってしまったら・・・。どちらにせよ同じなら、やった方がいいだろ。いや、やらない方がいいだろ。それは、きっとどちらかにスッキリさを託しているのではないか。しかし、全く同じだ、ええどちらに行っても。行っても下がっても同じだけ、計ったようにモヤモヤする。

 何も出来なくなるか? それでは、やらないということではないか。やることをためらう、放棄してしまった後で、やらないことをも放棄するとはどういうことか。それは誰だ。回転の仕業だ。ぐるぐるいつまでも、やるやらないとは隔たったところにいる。もしくは後悔なんてことをまるで問題にしなくなるのかもしれない。後悔というのがまるで考えに入らなくなったことと、ぐるぐる円を描いていることと、これはまた同じことなのではないか・・・。