<317>

 激しい裸体が眼前を掠める。それでいて、志望はまだない。涙やら何やら通行不可能なものたちを一望し、曇りがかった空を裏切る。内緒の中にまた内緒を見、食らい、暴き、乾き切る。

 喉元を舐める視線は上下に動き、希望はまだない。疲れやら何やら見えないものを仰ぎ見ようとする姿勢に対して嫌悪は募りに募る。検討の上に検討を重ね、退き、挫かれ、膨大な笑みを渡る。

 逃れ去る景色の中に、ひとり佇んだのは、あの夜の重さを確かなものにさせる。それでいい、もうじき帰るだろうあの道なりの光、いちど霞んで、また再びの光輝。それだけに戻り・・・。