<331>「ひとつの態度」

 壊れていくものである、ということをどう捉えるのか。故に何かをすることを放棄するというのもひとつの態度であって、正解とか間違いとかではないが、壊れていくものである、それはそれとして別に何かをしていくというのもまた、ひとつの態度である。次へのバトンタッチだ希望だ、そんなものは一切関係のないところで何かをしていく、壊れるのだよ? そう、そのことを拒否する訳ではない、知らない訳でもない。しかし、腹が減れば飯を食う、その動きに何の不自然もないように、壊れていくものである、そうそうしかしそれはそれとして何かをしていくというのもまた、ごく自然なことなのだ。