<347>「街灯のなかの陽」

 どこまでも沈んでいく声。頼りなさを駈けていく。鈍重な眺めよ、寂しい通りにひたひたと何もない。預かっておいた快哉は、使う場所を持たされたように笑って、なんとなくそこに立っている。眠られぬ気持ちをただひたすらに慰める。暴動の日常性、しびれさせられるものと私と、そのどちらとでも夢の行進は深くなる。潜っていく街、軽い身体、持て余す太陽、弾んで何を頼りにし・・・。厳しい視線が飛んだ。どこって街灯の中だった。