<354>

 どうにもならないぞ、というとき、

「どうしたらいいですか?」

と、そのどうにもならなさを他人に預けて何とかしてもらおうとするのは良し悪しだ。そうすることによってものが開けていくこともあるから一概に悪いとは言えないのだが、自分の判断や決定の領域を、自分のミスによって失い、あるいは奪われすることで、どうにもならなさが拡がっていった、どうにもならなさの原因には、自分の判断というものを失っていってしまったということも含まれると思うので、その上残り僅かの自分の決定領域を、

「どうしたらいいですか?」

という問いによって他人に委ねてしまうのは危険でもある。そこでとんでもない答えが返ってきたとしたらどうだろう? 

 答えはないし、正解もない。それは仕方ないが、どうにもならなさの沼に沈んでいかないためにも、大事なことは自分で決定する、判断するという姿勢を取り戻さなければならない。たとい自分の判断力が拙いとしてもだ。