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 全ての私が嘘であって、どこに行っても嘘にしかならない。どういう訳か、偶然が作用してきて、良い方か悪い方なのかは分からない。言葉を強くしろ、そして態度も強く、それは確かな方策であるとさすがに認めた。ただ、それは嘘であることよりもつらいことだった。どうやら、良い方に作用したらしい、が、それを手柄にする瞬間を(私が、誰かが)、この目で、見てはいられないがやはり見ていた。

 お前が踏むな、と言わんばかり、地面はどこまでも平らで、現実からも、普段の呼吸からも浮いている。適当な休憩の場所という場所が揺らいで、気持ちから逃れ続ける。