<379>

 招き入れ続ける為、卑怯であり得るはずもなかったが、根本以外の回答をひたすらに捨てていった。何かが残ったろうか。妙に緊張していて、そこに不快感は伴っていない。錯覚だろうか。余りがないとなると、自身はいざ知らず、見ている方は間違いなく息の詰まる思いをしたろうという気がするが、考えすぎだろうか。同じところをいつまでもぐるぐると巡っているという例えが、ピンと来るようで来ないのだが、さて、どこを通っているだろう?

 中心に居たのだと感じたことがなければ、間違いなく流されていく側に回ったときにも、怒りの感情は芽生えないのだろうか。どうもそうではないようだ。何かが外れていくという実感は確かなものであるらしい。今現在通用しているものなどを頼りにしていないのなら、それらがそっくり新しいものに変わったときにも、全くダメージを受けないのであろうか。どうもそうではないようだ。