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 私だって身体なんだぞ。いいか、どうして言うことが先に決まっていましたと正直に言わない。浮き上がった言葉に、何の実感もありませんでしたと、何故正直に・・・。そうだ、スラスラと流れ出たろうな。聴いているんだか、感心しているんだか分からない景色のそばで、淀みなく専門的は、いちどきに披露されたのだろう。内臓の影ひとつひきずらずに、そうだろう? 意味が分からないか、そうか、だったらここで一度、全くの無秩序を喋ってみるがいいじゃないか。それは明確な驚きを呼ぶか、呼ぶだろうか。どうも、私にはそれは浮き上がっていることと何かの違いを示しているようには思えない。分からないんじゃない、聴こえないんだ。聴こえないという感じが今もちゃんと分かるか? それはただの音というだけで何も聴こえないぞ、という感想を素直に持っていた頃の方がいくらかマシだったろう。だが、私は別に戻ろうとは思わない、何故なら身体だからだ。