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 同じ物として捉えられなくなったとき、悲鳴をあげているのはあちらか、あなたか。私はこの反復と循環のなかでのズレをどうすることも出来ない、全面的な変更を、どうすることも出来ないでいる。

 ひとりの人間が走った。ともかくも、確認と変更を示すためにこそ、近くを行ったり来たり・・・。名付けられたものの固着を、軽やかにあざ笑っていく。

 混ぜて混ぜて混ぜ続けていないと塊になってしまうから混ぜているのだ、という、機械の考え。混ざっていることをやめた私という、存在しないものについての想像。

 時間が経てば、そのものとの距離が出来ればそこを、異様な地点として眺める訳ではないからそして、一瞬前の時間を、何かがズレた場所として確かめる時間と、不連続に鳴っているものを勝手に繋いでいく季節、穏やかな香りと、底を見るまでもなく、淀んでいたものがバラバラに散っていく・・・。