<510>「宇」

 ひところ漠然としたものが想定外の気配を持った。確認の為に、私はここで昼寝をするが、時計もいつまで時計であるかが分からずそれがいくらか不安要素になることはなる。大まかにひと掴みそれとあれと問題を一気に練り上げて上昇し息をすることを許したり禁じたり何やら大忙しであるということがそこの角の店員さんにだけ知れると、活気が全体を必要としわっしょいわっしょいもう見ないでくださいとお願いするだけの元気が存分に投入されこの場の興奮は最高潮に達すると、ひっきりなしに首をかしげたものたちが現れてんやわんやの大騒ぎ。開きっぱなしの足がぐうたらもたれ、ひとつ冷たいものをお届けいたしましょうか手段は歩く歩く走ること、子どもたちは何故この盛り上がりを黙って見ているのだろうか一緒に入ったらいいのではないかなにそんなことはとうの昔にやってしまって今はもっぱら手を回転させるだけで事を済ましているのだよそれでいて興奮の総量が減ってしまった訳ではないのだよとあらご冗談を私はそれが運動になるのかしらと言ってやったわ言ってやったそばからそれこそ運動にほかならないということに気がついたから顔面がひそやかに赤、それから白、赤ときてこれじゃあ定期的な良心もどこへ動いたらいいのか分からないわ、いやいやいや、出ばったら出ばっただけのものは呼ぶわもし声が悪い、声が悪いから今日はやめますという話に耳を貸さないのならあなたがどれだけのことをこの場で展開しようとも今日も右と左を交互にザッ、ザッ、と見ていきますええ見ていったらいいのですそのことをひどく喜んでいる人がいたことをお伝えします。