<556>「外の色と同じ思考」

 私が内緒だった頃、同じ話とまた明日。私が内緒だった頃、大袈裟になってもう一度。私がまだ内緒だった頃と同じように、慎重な空気と共に駆け、今時分、これだけの徒労がそちこちに道を作るなら、ひっそりと隠れた風のない通り、内証で朝昇ったものが話しかけ、何やら大事なことはこの空間にいたる過程だけなのだということ。それのための笑み、それのための悩ましい・・・。

 温度とはまた別のものが、この場合のあたたかさには必要であった。そう言って一度きり傾くと、一様にぼんやりするものが、あちらにもこちらにも。掬われて投げ出された床はどうせ、この仕方以外では場所を譲らない。揺れつつあるところでいつも、ヒソヒソ、ヒソヒソ。やり方を問われない場合、きっとこのまま子どもらしさ、愉快らしさ、考えることが外側の色とだけおんなじになる。