<568>「いやな時間に汗をかく」

 それが、どのような強さであれ、私には見えている。この、見えているということから出発するとき、それは発見なのか、確認なのか。それとも、ぐるぐるぐるぐるといつまでも回転しているということなのだろうか。

 物事に、不足というものを感じられなければどうしよう?

「何か足りないものはありますかあ~?」

なるほどここには、何かがなかった。何かがなければしかし、それでもよかった。それで、叫ぶ人もいたが、やはり私にもまた聞こえていた。

 あなたがたと他の方々で、回転の末の着地が違うこと。話す前から、もう話したくないと思っていること。寝ていること。やましいこと。冷や汗の出ることなどが絡まって、この辺はより眠りやすくなる。そういった事実がしっかりと、目の眩むような光景の進歩に貢献しているのだ。

 後生大事に持っている今そのものの笑い、破裂を欲した泣き笑い。あれで何もかも落ち着くんでしょうそう言ってくれることが分かったわ。全く、誰に分かったのだろう誰から誰へと伝わったのだろう。こいつは、進行を無視する気だな。そう訊ねてもニヤリともしない何故だニヤリともしない。それぐらいは、反応があったっていいのじゃないか。

「では、こちらへどうぞ・・・」

ふらふらと考えてまたふらふらと・・・。