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 気をつけていればまた、内緒を用意されかねない。お前が触れたものがここでまた、ヌブとまた、落着いていかれるのだという大号令をかけている。自在、自在らしい、自在らしくあるもの。

「これがあればね、何でも出来るんだよ」

「そうなのね。しかし、それじゃ勿体なくないかしら・・・」

何が勿体ないのかはよく分からなかったが、それはもっともだと思われたのだし、それを受けて黙ってしまうのもそれはそれでおかしかった。

 枠というものがここへハッキリと出ているというのではなく、いきなり始まってしまった映像のように大体ここいら辺を違う色で染めている。それについての言葉がないことを嘆く行列を見て、笑ったり、ちょっと無表情になったりを繰り返してみたりして。この人が何故一語でなければいけない。疑問はここで終わっているのか。なんだかんだといって安心や答えになってしまった顔をよく把握出来ていないことに気がつく。

「あなたのどこを探してもどうして確信がないのでしょうね。そんな人からは離れさせていただきます」

時折不安に襲われたり、迷ったりするのでは足りなくて、全体が揺らぎになっている人でなければ信用出来なくなってしまったのだろうが、それがそれとして大体がそんなことでは困るという態度であってもそこはボンヤリしているしかないではないか。