<618>「身体が隅にかかる」

 なにげなく、困難でなく、混沌となる。ポーズともあれ簡単になる、と、おお戻りながら聞いてくれよ。程遠い、と、これこれの、疑いと、麻痺すぐ、うねりためらって動けると、動けるということとの兼ね合い、おそらく脅かしでなく、悲鳴なり、出向きなり、これはどういうことですかあ一応表しておきますよ、なに現れてもみますのよ、といった合図のあれこれ。似ている、妙に。考えていたよりも、とうに、早く、ムーブになりそびれたこととの表情は豊か豊かになって、うれしやうれしふたたびの気配だなあ、なんて。

 知ってるよ。具体的に知っているとどうも、集中力を失って具合が悪いなら、あたま、あれは、そのまま渡されているのか否か。ころっと集まってふうふう言って、言いたいだけのことを求めて、やっぱりまだね。うん時期が。相当今日夢の中に訪ねているんじゃないだろね、と注意されてみたり退いたり。俺から何かありますか。そりゃ、あるわけがないのじゃないの。どうせ、お隣りから複雑過ぎてあたたお礼らしいことどもとここに招ばれるのだから。

 うん、うん、そうだよ。多分何かを、迷っているよ。ひっかかりがなくて、迷っているのとは違くて、ひっかかりがあった上で、迷ってるよ。道筋を示そうにも、筋はあって、決まっていて、これまたこんなに訴えなくてもいいのかもしれないと思ってみるだけのことでもはね返る。

「ちょっと。いいですか! あなたよく回さなければなりませんよ!」

微笑んで、でもここで負ける訳にはいかない特に理由はなかったのだが、と言っておくといい。