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 一度、漏らしたことは、いつかと、同じ姿であるのかもしれない。ここに、私を回転だと、思わせる、不思議な流れがあった。ただし、回ってるものはいた。それはなぜか、同じと言われようとしている。

「そうでないと、私は解散だ」

それが危機である、ということより、解散の可能性がある、ということの方が、幾分興味深くはないか。君は訊くだろう、

「いつまで同じ名を呼ぶのですか」

と・・・。

 踏み込まないところ、スムースな移動があり、おそらく過度の、それは笑ってしまうような、跳躍があったことに気がつかない。まるで、俺が想定した道とは異なるのだが、異なるとて、落下、と見せかけた移行に、一体いくらの問題があろう。

 穏やかさにしばらく気づかない時間があった。遠い場所まで届く音が、明らかに、ここいら辺を襲っていない。それは目に見えるものだ。涙を流すにはあまりに背すじがシャンとしていて、この問題を考えるなよ、とも誰も、何も言わなかった。