<641>「手になるほかないのだ」

 かかる音で流れ、待たれ、渡れなくもない、とわざわざ言うと、後でまた、おい、みい、たあ、なあ、とまず自分なりのおどかし。おど、おどおど、どこで絡めようか手に、手になるほかはないのだ。今度ばかしちょっとまた、確認したいことがあるのっさ。

「やっとこさ」

と思うってえとああ、順番にわたひやひやはあはあ並びだけが何故やらおそろしいものを掬っているよ。どうでるか分かったもんではないのだが、振り返る似合わず、後々著しいのはまた考えに次ぐ考え、感嘆詞次ぐ頑張れ。なあに、なに、へ、そ? また回り、落着いてくださらないと、新しい緊張で景色ばかりを簡単なものにしますよ。

「と、まあそんなことを言いふらしているもんだから、私がひとつ駆け込んだ」

「で、なんて?」

頭にくるぐらい割に良いってさ。