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 なにからなにまで、気温のなかで上下している。突然歩く。合図なとそれ、互いが互いに、大事にしている分を聴く、部分を聴く、と、あらかたの予定を越え去って、意図がどこまでもこんがらがってゆく。結ぶなりしたことが大きく目の前で口を開いていて、このままふんわり落ちてゆくのと、たしかに歩いてゆくのとで差が、見当たらないのじゃないかと、これはひとりで考えている。なに、ふたりで考えないのじゃない、ふたりで考えるというのは無理だから、そんなことを言われても分からないからだ。

  分からないと言っている

 たしかに投げて、感触があった。それは違うなどといって起き上がっておきながら、おののき驚いていた。不思議さは探されない。しかし、さかのぼってみると全てはあり得ないことから出来ているように思えた(あり得ないことでも出来るのだ)。満足を覚えないのは不満なのでなくて、過ぎたことは全て不可思議なのだからだった。たれか言葉を合わせた。振り返ってのちひとつはばらけた。