<794>「座る」

 よこに居る。いつもの言葉がある。導線は君を捉える。不思議な匂いだ。私は逃げ出したくなった。チカチカしていた。諦めたら感慨がなだれ込んできた。通してくれ、通してくれ。声には力がこもる。コケる。逃げる。また明日になる。私は人のいない場所に座っている。思いつきでふざけている。来てみればさみしい。来てみれば普通だ。たまらず練習した。奇妙な人は見ていた。挨拶が流れた。気持ちが膨らんで溶けた。ベトベトのなかを一周する。どこを切り取っても情熱的だ。君はリズム。君はテンポ。とことんまで丸だし。嘘から続いた。大嫌いが響いた。彼から彼へ。彼もまた明日。明日になればまた私は座っている。規則はなかった。決まりもない。お互いの挨拶が割れた。それはしばらくの間控え目に響く。響き続ける。子供の笑顔。ただの爆発。ただの挨拶。ただのよろこび。ただですよ。嫌だ言わないでくれ。俺は計算しない。俺は数を数えていない。自然バラバラになる。予測をしては笑った。皺が増えた。皺を見て座っている。コロコロと音がする。奇妙な人にはバッグ。奇妙な人にはbag。これは持ち運び可能。可能ななかから出てきた。それは尊い。何ら関わりのないなかで、おそらくタイミングを無視するウィンク。ウィンクに罪はない。罪から生まれる。奇妙な人は罪から生まれる。明日になれば私も座っている。会えば驚く。会って驚いていた。奇妙から言葉が弾かれる。挨拶の上で踊る。時々ウィンク。手にはバッグ。bag持ち運ぶ。脇へ人が避ける。笑顔がトロトロになる。これで弾く。これで浴びる。嘘から生まれた私。私は持つ。代わりに持つ。奇妙な人は自由になる。bagは増えている。bagは重たい。時々眠っている。眠りながらでも歩いている。