<953>「呼気を揉み込む街」

 はたり、

 応答、、

 声は絡め、

 あなたの味、

 ひとしめ

 ふたしめ

 そは些細、

 ひたいの接近に、

 酔(え)い、酔(え)い、

 して涙、

 あなたはかずえる、、

 日(ヒ)は不気味にてらりてらり、

 あぶらは跳ね、

 まごつき、、

 まごつきは一度、

 いや二度、、

 影が増えてゆく、

 はしたなく増えてゆく、、

 、、、

 視覚、視覚、し・・・、

 はてしないゆきき、、

 只今の一歩、

 音(おと)のしないこと、

 したたかな暗さ・・・、

 いついっか陰影を泳ぐ、

 わたしは浮かんでいる、、

 底をさらう、

 かすは意味でない、、

 わざとすぐ出ない、

 圧倒的に人々、

 そは呼気を揉み込む街の、

 やわらかな期待、

 すみやか

 あいだへ差す、

 おそろしく投げている、、

 立つ、

 立っている、

 しわぶき

 ただ立っている、、

 あなたはおそろしい、

 あなたがふたつめの言葉を寄越す、

 さささ、

 ふわっ

 埃のなか、、

 ひとひとり埃のなか、

 あなたの重なってゆくこと、

 揺る、

 揺り、揺る、

 揺れい揺れいどゥ、

 静か、、

 影は過ぎる、

 わたしは口に含む、、