<977>「手にとるものは軽い」

 まっさらな時間に引き取って、あなた他人のことを考えていた、

 おぼえず大袈裟に響き、、

 また、この視線の延長した先で、ひどくどぎまぎしているしかなかった、

 そこで、ふるう、、

 蒼生震う、、

 わたしが目にしていたものは大体ここいらだ、

 そのあとですぐに駆けている、、

 とくにしびれているしかなかった時間に、ひどく駆け出していた映像を見てひとり、うち振るえ転倒していたのだった、

 投げ出されていた、、

 この足場のない地面に、わけも分からず投げ出されていた、

 わたしは、浮遊感をどう思うことも出来なかった、

 そこには整列、、わずかなざわめき、、

 こたえているのか

 何かひどく軽く、全く愉快に跳ねてしまうことも出来る、それがあるままじねんに言(こと)を過ぎていた、

 わたしはここでからかった方がいいのだろうか、

 地面でありながら地面とはよべないものを、

 独特な歩(ホ)の軽やかさを、

 一体なにに出合っているのだろう、

 あたしたちに与えられていることは全てシンプルに過ぎる、

 どれも軽々と手に取ってみることが出来る、、

 わたしは重たいと思い、重たいという感じは嘘だと思う、

 ただ煙にだけは静かに身を寄せられうる・・・、