<989>「あなたによって、わたしは、たった一度の歓喜だ」

 あなたのそばで、あたたかくて良かった、、

 瞳は静かないき、

 瞳は静かないき、

 どこかで切り上げなくてはならないなんて・・・

 わたしのすぐそばの渦、

 ただあたたかい光のなかの水

 ぼくらを先頭で招ばう声、

 割れている

 あなたを高らかに歌う

 たくみな移動

 たくみな足腰

 しかし晴れやかな表情

 優しい匂い

 わたしに分けてくれた、

 突然どこからかさめて出る、

 わたしがそこからさめて出る、

 適当な頬かむり、、

 あなどれない、

 すぐそばに滑らせ

 はしゃぐ わけは はしゃぐ

 渦を巻く目、

 ひとりで考える、、

 謎は深くなっていく、、

 ただたくみなたくらみに優しくヒが照っている、

 あそこでああして優しく照らす意味が分かるか、

 おそらく分からない

 それでもわたしはたった一度の歓喜だ、

 それも繰り返す、

 それも蓄える、、

 冗談半分のひと言、

 たのしい泡の時間、、

 ひどくさわいだ朝、

 過去からたれか駆けてくる、

 必要以上にわたしの音が聞かれはしないかと・・・、不安になる、、

 不安はただあなたのひとことによって救われる、

 あまりに軽く

 あまりに気持ちよく、

 掬われたことすらしらず

 はしゃぐ わけと はしゃぐはしゃぐ

 ひとびとの記憶のなかに

 ちらつく問答無用の優しさ、、