<995>「わたしの喉から知らない記憶が鳴っている」

 なかはそと、

 あられ あられ あられもないあたし、

 あら、あら、やだ、やだ。

 特別な声、よばい。

 特別な声、ゆらいでい。

 ひとりきりのまなざし・・・。

 隠れて覆いし、

 ふたつとない日々のなかに、わたしがポッ、

 ポッ(ポッ・・・)と、照らす、、

 あるいは騒がしいまま、、

 あるいはいまだにかわいいまま、

 なんだか、わたしの喉から知らない記憶が鳴っているような、

 関係の全てが勘違いであるような、

 まどろみのなかに全部が全部で鳴っているような・・・、

 うん うん

 間違って目覚めた全てに、丁寧にわたしを重ね合わせていって、

 その紙のささやく姿、、

 その白さのまた異なった色を目指す姿、、

 そして、、

 わたしは深くなってあなたを容れている、、

 特別な口づかいに感謝している、、

 舌の上で転がされ、ふくまれた時間は、何度目か分からなくなった眠りの姿そのままで、

 はるかに新しい、

 はるか彼方に見るあの、新しいさわぎが今、通過する、

 万感ここに砕くる。