<999>「ひどく歓喜の糸で」

 あふる あふる あふる

 見つかりっこない(何が?)

 そっと言葉を置く姿、

 誰よりも切なく、 誰よりも柔らかく

 ひとが言葉を置く姿、、

 お前はここへひっかかった、

 それも、さいわいに それも笑顔で、

 何やら緑色のものが駆け、身体(からだ)のなかを渦巻く、

 ただ濃いィ ただはやい、

 あたしの耳にほふり込まれた言葉たちや、

 たちやい たちやい

 ひどく寒くてふるえているやつら、

 歓喜ノゥ・・・上昇、踊り→回転や、ひとたび目覚めた子ら、、

 その目は揺らぐ、

 ひィ・・・いや、あかり・・・いや、そんなじゃないそんなじゃあない、

 ぼんやりとして・・・

 わたしたちのホウを見、据えた、

 それからの出会いは、

 ただからからと涼しい風が吹き、わたしを誘い、あなたも誘って、まだらな眠りの影を丁寧に踏むような・・・、

 心地とゆえばよいか、、

 この織糸、、ただそこへひろがる織糸のうねり、

 微妙なふれィ、

 あたたかで、やわらかくて・・・、

 まだそこゥからほのかに、次第に言(こと)の香ってくるような・・・、、