<1002>「緑色の眼」

 ふらふら、ふらふらと

 あなたの生活 わたしの生活

 それぞれの、その生活のなかに、、緑色のレンズ、

 緑色のレンズがはまっている、、

 はまっているから(はまっているから)、

 すばやい、

 すばやい(そこを通して見ると)

 むしろ、そこを通してしかものを見ていない、、

 そこを通してしかものを見たくない、、

 あなた全体が緑色に染(そ)んでいない、そんな姿はわたしが見たくない、

 たださわやかに駆け、たださわやかに描(エガ)く、

 またあたらしいヒ(おのが緑色の予感を持ち、準備するものたち)

 またあたらしいふしだらな緑のヒ、、

 そのなかにいっぱいのいき、、

 わずかな、

 その緑色の視線のなかに、

 あらんかぎりにひろがる緑の輪(わ)、(わ)(わ)(わ)

 そこへいっぱいに、まだ、むっ・・・とするさかえ、を含んでゆく・・・、