<1009>

 彫刻業者は文字を書き、

 彫刻業者はそのごつごつとした背で、、

 手を 手を 手を

 そこの皮と 皮と 皮と

 わたしが樹液の残り香を這わせ、

 煙をひとつくゆらせたとしても(くゆらせたとしても・・・)

 眉毛ひとつの上下でこたう、と、

 彫り、それから彫り、つき、

 息をつき、継ぎ、また皮は、またさらりさらと流れる訳にもゆかず、、

 汗に気づかず(どこへやら)

 ひたとせめィ、ひたと振り、、

 その端(ハ)にみ、すがたののぼるやもしれぬから、

 息も忘る、

 わたくしも忘る、、

 すがたのうすぼんやりとした明かりのなかにひたと汗、、うごき、さわぎ、、凝視、を集め、、

 ひらく、、(ただの姿)

 ふるう(粉は粉となりまたさらりさらとゆく・・・)

 あァ・・・ふ ふふゥ・・・

 わたくしは還ったのか、、

 こつと彫りこつと彫り

 ずんずんずん(やや、や、この立ち方、、)

 あらたしくまた語り出させ、しめたのかもしらん・・・、