<1055>「未生の火」

 未生 切れ端 それは火、

 未生 切れ端

 そはまわるまわる蝶、

 音ずれ、と、ぱちぱちと、笑み、、

 まろやかに溶ける、

 まだこんぐらがるまだこんがらぐる

 ぐるとぐると笑みと、未生の輝きをそこにひらき、

 汗す 汗す かわく、、

 そこに黒くとどまるきらびやかなメ、メの数々、、

 わたしをその遠くまで映し、、

 あらはし、、

 おほほほほ、、

 ただその辺りを、曖昧に光らすと、

 あついのだかなにだか(アツイノダカナニダカ、)

 とんとそこいで溶けんしょ、溶けんしょう、、

 記憶だかなにだか、

 わたしだかなにだか、

 過去からむかかたやのいまえか、

 さわる、静かに、またはいかがわしく撫ぜる、

 まわる まわる まわる (・・・)

 遠のく あるいは 意識の代わりをし、、

 わずかに黄色を混ぜて、燃えている、

 ゆるやう ゆるやう ゆるやう、

 例えばそこで溶けた意識が一瞬赤みがかる・・・