大きな風車が浮かぶ、、
野球帽の下に小さく収まっている、
のどがかわく 涼しい、
全然見たこともなかった人たちが今日も生きている、
記憶の蓄積から、机から遠くに来てしまった、
駅はどこだろう、
何を食べている?
それにしても何故ここまで晴れているのだろう、
快晴のたび、練習であり、快晴のたび、苦しかった、
しかし今はどうだろう、風車が回っている(しかし今ではなかった)
わたしには空が見えている、それがどういうことなのか分からない、
考えを独特の色(いろ)で持っていってしまうな、
あなたなんちゅう色(いろ)だ、
場合によってはここからどこか、バスに乗って、近くの駅に戻るのだろう、むろんもう一度訪れるならばのことではあるが、
電車にはまた別のひとが生きているのだろう、
新聞を読み、快晴はどこか遠くへしまわれているのかもしれない、
時折電車では雨が降った、
雨が降るほどのことではない、と思っても、たまには降るのだ、
晴れているからなんだというのだ、また練習だ、
もう練習にはいかなくていいのかもしれない、
そのために断片が次から次へと現れた、
たまらずに探り当てて、電車に乗り、またこの机の前に座るだろう、
なんてことのない確認は喜びではない、が、黙ってひとを進めるものはある、
全然見たこともなかったひとたちが、諸般の事情からやっぱりまだここにいて、同じように風車と、ただの晴れの日を同じ格好で、わたしと一緒に眺めているのだが、それはどうした、
むろん喜びではない、しかしこの事実もとい妄想のことがわたしは好きだった、それでいいのではないか(何が)
気づいたら駅のホームにいる、それも、ベンチには座らない限りで、
ここの電車と快晴はなんの関係もない気がする、しかし見上げると晴れで、おや、なにかな、とは思う、
たまらずにぼんやりとしてしまった、
それも全部が全部あなたの色(いろ)のせいだ、
汗をかいていた