<1098>「一声で眠る」

 当たり前に声揺ろう

 ひとことめで揺ろ

 うつろ

 小さな言葉、

 あなたがたハッし、

 熱のゆく場所、、

 ひとたび、ふたたび、ほど。

 おとずれる、、声はおろかはとつく息の、

 手合い、

 あらたに惑おうとす、

 小さな指でこすり、にじむほど、

 染(そ)むはひと音声(おんじょう)

 音声(おんじょう)かかり、

 ささう手のひら、

 安心し切った熱のそば、

 声あつく、

 喉潤お、

 揺ろう 揺ろう、

 ひとことめにはねむろ(ねむろ)、

 いつとは知れずたゆんで、

 たゆむて、そ、

 ひらく、さわぐ

 あたたかう息おりる

 ましたに閉じている・・・